

とつげき東北🌤️
名誉天才。 ベストセラー戦術書『科学する麻雀(https://t.co/nF7AipbRuu )』著者。 元東京大学非常勤講師。 プロフィール(https://t.co/KgtBHQ4T8D) note:https://t.co/HW3gWdNlgI
人生を最適化するための「線引き」方法(仕事、友人、恋愛、論理思考)
<h1>あなたの悩み、私なら秒で解決できます</h1>
<p><br></p>
<p>はいどうも、<strong>人生を最適化する達人、</strong><a href="https://gendai.ismedia.jp/list/author/tohokutotsugeki" target="_blank"><strong>元東京大学非常勤講師、とつげき東北</strong></a><strong>です</strong>。</p>
<p><br></p>
<p>最近、広く人生・仕事・転職・友人関係・恋愛・論理・一部学問の相談を時給2~5万円程度で行っている<strong>頭脳ドカタでごわす! どすこい!</strong></p>
<p>最近解決した案件の例は、以下の通り。</p>
<p><br></p>
<p>・5万円/20分での人生相談(5万円)</p>
<p>・某ベンチャー一流IT企業社員の方からの世界情勢等勉強会(5万円)</p>
<p>・医師の方からの仕事相談(2万円)</p>
<p>・外資系コンサルタントの方からの仕事相談(2万円)</p>
<p>・職場の昇進面接対策相談(3万円)</p>
<p>・仕事相談(3万円)</p>
<p>・2/hでの転職相談(4万円)</p>
<p>・税理士さんから「稼ぎ方、その思考過程」1時間相談(4万円)</p>
<p>・家庭崩壊している中、学歴ないけどどうすればいいか相談(2万円)</p>
<p>・要介護の知的障害者の父とどう付き合うか、自分の事業は(2万円)</p>
<p><br></p>
<p>申し訳ないけど、<strong>みなさん、才能はあっても、その使い方とか戦略の立て方が洗練されていない</strong>んですよ。</p>
<p><br></p>
<p>例:</p>
<p>一流大学に入るための勉強は並々ならずやった、それは本当にすごい。</p>
<p>ところが、就職の面接となるとガシガシ落ちている。</p>
<p>私が面接練習をしてみると、見事に「これ絶対落ちるわ……」って感じで、<strong>面接の受け答えの練習を全然できていない</strong>。私が指導してあげると、すぐに内定を取ってきたりする。</p>
<p>あんた<strong>受験勉強そんなに頑張れたのに、なんで面接練習は人並み</strong>なんだよ!!</p>
<p>(私は100倍程度の面接4つ、全て合格しています)</p>
<p><br></p>
<p>ある<strong>「目的」を決めて、「そのための障害や抑えるべきポイントを即座に見つけ、最短ルートで行く方法を数パターンすぐに考えつく」練習を人生において、しまくってきた</strong>のが私です。</p>
<p>だから、<strong>私個人には大した能力がないのに、色々な人脈</strong>(<a href="https://www.youtube.com/watch?v=p6jomi2_chk" target="_blank"><strong>こちら</strong></a>は記載時点でIQテスト世界記録保持者の幸田さん、<a href="https://kanji-love.wixsite.com/metiq" target="_blank">METIQ</a>代表)<strong>を幅広く揃えてビジネスにできる</strong>わけです。</p>
<h2><br></h2>
<h1>パターン化</h1>
<p>「友人関係でうまくいかない、弱気になってしまう(orみんながなぜか離れていく)」</p>
<p>「何人かの異性と付き合ったけど、どうしても性格が合わない。どうすれば良いのか」</p>
<p>「本来はウチの部署でする業務じゃないのに、ずっと自分がやらされている。断れないだろうか」</p>
<p>「恋人と同棲をはじめた。相手に電気を消し忘れるクセがある。すごく気になって、ケンカになってしまう」</p>
<p><br></p>
<p>適当に並べてみましたが、みなさん、こんな悩みをお持ちのことが多いです(もっと深刻な、ここで言えない犯罪に巻き込まれそう案件などもあります)。</p>
<p><br></p>
<p>実はこうした悩みのほとんどは、<strong>「線引きがちゃんとできていない」</strong>という「<strong>線引き問題」</strong>によって引き起こされています。</p>
<p>「悩む」というのは「どうすればよろしげか」を考えている状態です。</p>
<p>「どうすればよろしげか」は、判断基準を事前に複数用意できていれば、本来、そんなに困るものではないです。</p>
<p><br></p>
<p><strong>結論から申しますと、これらについては「クソみたいに厳密な線引き」を行うことで解決することが可能です。</strong></p>
<p><strong>線引き問題について、語っていきます。</strong></p>
<p><br></p>
<h1>『線引き』って何の?</h1>
<p><strong>自分がある行為Aをやるとき、どこまでが自分の権利で、どこからが自分の義務か</strong>を「線引き」することです。まずとっかかりとして、厳密にキッカリ線を引く場合だけで考えます(本当はもっとソフトにすべき場合もありますが、後述します)。</p>
<p>「本来はウチの部署でする業務じゃないのに、ずっと自分がやらされている。断れないだろうか」</p>
<p>であれば、「どこまでが所掌業務で義務なのか、どこからはやらなくて良いのか」を知っているか<strong>(線引きできるか)</strong>どうかで、対応は自ずと決まってきます。</p>
<p>この場合、「所掌している業務」をしっかりと把握しているか否か、そこが線になると理解しているか否か、です。</p>
<p><br></p>
<p>これがちゃんとできていないと、なんか「自分がやる業務じゃないのに、やらされている!」とかいう状態になるものの、「なぜそう言えるか」の根拠がつけられず、<strong>なんかこう、あいまいな気分で残業したりしなかったりする状態</strong>に陥ります。<strong>めっちゃ損。</strong></p>
<p><br></p>
<p>しんどい残業をすれば、端的に損です。<strong>しんどいからね。</strong></p>
<p>もっとも、<strong>入社1年目で権利のギリギリまで線を引くと、それはそれで損する</strong>ことがあるので、そのあたりはおいおい述べます。</p>
<p><br></p>
<p><strong>とにかく、「どこにどんな線を引けば最適になるか」ということ(戦略)そのものを、多くの人は考えてすらいないのが現状です。</strong></p>
<p><br></p>
<h1>常識や道徳で線を引くな</h1>
<p>本論に入る前に、これだけは言っておかなければいけません。</p>
<p><br></p>
<p><strong>絶対に、何がなんでも、「常識」・「道徳」・「風習」で線を引くな</strong>、ということです。</p>
<p><br></p>
<p>さっきの例だと、<strong>「入社1年目なら、常識的にいって、しっかり残業していくべきだ」</strong>に<strong>無条件に(考えもせず)</strong>なるやつです。</p>
<p>これは<strong>他人の目を気にしながら生きてきた「常識人」がよく陥る誤謬</strong>であり、かつ、<strong>頭のいい人なら酔っ払っていても絶対に陥らないミス</strong>です。</p>
<p>常識や道徳、風習なんてのは本当にどうでもいいものなので、速攻捨ててください。</p>
<p><br></p>
<p>常識等に基づく「線引き」は、しばしば法令や規則等の「社会的に正しいとされる線引き」とずれます。</p>
<p>たとえば何か失敗をした部下に対して叱るとき。</p>
<p>少し古い常識や道徳では<strong>「厳しい指導も時には必要」「愛のムチだ」</strong>といった線引きが許容されるのかもしれません。しかし、現在のコンプライアンス重視の状況では、叱責の内容や状況によっては<strong>パワハラ認定されたり、名誉毀損罪や侮辱罪が成立します。</strong></p>
<p>法廷に立つ時、常識・道徳はあなたを何ら守ってくれません。</p>
<p><br></p>
<p>そういえば最近、SNS上で「とつげき東北が33歳の頃、16歳の女子高生と付き合っていた」という話題が出たとき、<strong>「とつげき東北は性犯罪者だ」</strong>というツイートが多数出始め、多いものは800以上RTされました。</p>
<p>「33歳が、16歳の女子高生と付き合う」こと自体は、それ単体では何ら犯罪の構成要件を満たしません(健全なお付き合いであったこと、親の同意書も取り付けたこと、今でも仲の良い友達であることなども説明しておりました)。</p>
<p>しかし、「とつげき東北は性犯罪者だ」というツイートを、何らかの道徳的信念に基づいて行うと、<strong>名誉毀損罪の構成要件が満たされ得ます。</strong></p>
<p><br></p>
<p>これは典型的な「線引きのミス」です。</p>
<p>相手は違法なことをしていないのに、法令より自分の常識や良心を優先したがために、自らが犯罪者予備軍になったものです。</p>
<p><strong>たかが「ネットを利用する」場合ですら</strong>、「ここまではできる権利」と「ここからはできない部分」との<strong>線引きが超重要</strong>なのです。私が本気で被害届を出したり、民事訴訟を起こしていたら、<strong>彼らはほぼ確実に損害賠償請求</strong>させられていたでしょう(私はその程度の裁判なら弁護士なしでチョチョイでできます)。</p>
<p><img src="https://d2l930y2yx77uc.cloudfront.net/production/uploads/images/17418067/picture_pc_a8d9d3767726784ca93069452c418fa3.jpg" alt="画像2" height="143" width="259" style="opacity: 1;"></p>
<p>また、常識や道徳で線を引くと、<strong>自分の考えで線を引けなくなる=主導権を失う</strong>点も問題です。</p>
<p>すごく大きな損失(違法な長時間労働、恋人からの暴力など)が出ている状態でも、常識・道徳の線引きでは例えば「それくらいは耐えるべき」とされることがあります。</p>
<p>そんなものなのかな、テレビでもやっていたな、と<strong>「他人の線引き」</strong>に任せてしまうと、<strong>常識・道徳の「教え」を守るしかなくなり</strong>、キチガイのような判断をしてしまいます。</p>
<p>違法な長時間労働等に対して、「たたかう」や「にげる」が選択肢に上りません。</p>
<p><br></p>
<p>逆に、<strong>事前に自分で</strong>線引きができていれば、「警察に通報しよう」「弁護士に相談しよう」「転職しよう」「別れよう」といった選択肢が出てきます。</p>
<p>たとえば恋人からの暴力なら、<strong>「理由はどうあれ、一発でも殴られたらそいつとは別れる」</strong>と<strong>事前に線引きをしておく</strong>わけです。</p>
<p>そして、「それを更に上手くやるにはどうしたらいいのか?」という次のステップにも進めます。具体的には、後腐れなく別れるには? 警察に通報する際に知っておくべき法律は? 転職面接はどうやると通りやすい? などなどです。</p>
<p><br></p>
<p>あ、<strong>ここで一応宣伝</strong>しておきますが、「線引き」についてちょっと色々<strong>私が「盗撮犯」になった時の記事</strong>とか、見てみると面白いですよ。</p>
<p>無料部分だけで楽しめます!</p>
<p><a href="https://note.com/totutohoku/n/n8c5787b2d436" target="_blank"><strong>「とつげき東北」が「とつぜん盗撮」になった話 (動画つき)</strong></a> </p>
<h2><br></h2>
<h1>線引きを作らないといけない。どうやって?</h1>
<p>どこまで押していいのか、線引きを考えないといけないのは分かりましたが、では、どうやって考えましょう?</p>
<p><br></p>
<p><strong>適切な線引きのためには、すでに世の中にある強い「理屈」を知っておくことが超大事</strong>です。</p>
(限定半額セール!)【痩せる!】週に2回ドカ食いしながら「我慢せず5年続いている」体脂肪率7.5%楽々ダイエットの具体的方法!
<p><strong>※本記事には、</strong><a href="https://twitter.com/tanaka100pcnt" target="_blank"><strong>たなか先生</strong></a><strong>(医師、医学博士)の監修、</strong><a href="https://twitter.com/rekijoymary" target="_blank"><strong>馬渕まり先生</strong></a><strong>(医師)のコメントがついています。</strong></p>
<p>本記事の「痩せる」目的での適切さと、注意すべき点等をアドバイスいただきました。有料部分の後半に掲載しています。</p>
<p>※2021/08/14、友達からの成果報告2件目を追記しました。</p>
<p><br></p>
<h1><strong>はいどうも。</strong></h1>
<p><br></p>
<p>以前<strong>「(メジャーリーグベースボールの)イチローは40歳台で体脂肪率7.3%だって!? レジェンドだ!」</strong>と報じられていた日に自分の体脂肪率を計測したところ、<strong>ちょうど7.3%で知らぬ間にレジェンド化</strong>していたにもかかわらず、どこも<strong>「40歳台なのに……レジェンドだ!」と報じてくれなかった元東京大学非常勤講師、</strong><a href="https://gendai.ismedia.jp/list/author/tohokutotsugeki" target="_blank"><strong>とつげき東北</strong></a>です。<strong>あれはなんでだ。</strong></p>
<p><img src="https://d2l930y2yx77uc.cloudfront.net/production/uploads/images/18974890/picture_pc_a551e4e8288b57ab9ed49035115c9205.jpg" alt="体脂肪率5.5%" height="586" width="369" style="opacity: 1;"></p>
<p><strong>私が糖質制限を始めた理由</strong>は、<strong>当時付き合っていた彼女から、「とつさんのお腹の肉、醜い」と言われたから</strong>です! <strong>言うなよ!!</strong></p>
<p>しかも私は顔がブサイク……「ブサイクでデブのおっさん」にはなりたくなかった。</p>
<p><strong>それ「逆レジェンド」やん。</strong></p>
<p><br></p>
<p>ちなみにちゃんと身体が引き締まるかというと、</p>
<p><strong>20代男性65kgの人の筋肉量平均</strong></p>
<p><strong>28.6kg</strong></p>
<p><strong>40台男性65kgの人の筋肉量平均</strong></p>
<p><strong>22.1kg</strong></p>
<p><strong>私(40台男性53.6kg)の筋肉量 ※以下計算は8月時点</strong></p>
<p><strong>48.8kg</strong></p>
<p>これ計算合ってるの!?</p>
<p>血液の重さとかないの!?</p>
<p>と思うけど、それはタニタさんの体脂肪計に聞いてください!</p>
<p><br></p>
<p><strong>友達や、彼氏/彼女と、一緒に初めてみてもいいかもしれませんね!</strong></p>
<p><br></p>
<p>※以下が、私が糖質制限を始めてからの、<strong>体脂肪率や体重</strong>の変化グラフです<strong>(2014/8/20~2019/8/21の5年分)※2020/02/05までに拡張しました</strong>。</p>
<p>体脂肪率等はその日次第で割とブレるので、1点あたり、30日分の平均で出しています。</p>
<p><img src="https://d2l930y2yx77uc.cloudfront.net/production/uploads/images/18863614/picture_pc_9a6ba1ded07a90f6158b7ac1000f018a.jpg" alt="体脂肪率最新" height="465" width="620" style="opacity: 1;"></p>
<p><strong>途中で彼女と別れたためにちょっと戻してます</strong>がw、やはり頑張ろうということで、やっています。</p>
<p>最初の体脂肪率5.5%の写真は、<strong>「調子がよかった時」</strong>ですね。</p>
<p><strong>「一見だましているように見えて、実はだましているやつ」</strong>を書こうとしたのに、<strong>さっそくバレた。</strong></p>
<p><br></p>
<h1>友達からの報告</h1>
<p><br></p>
<p>※2021/08/14追記</p>
<p>友達の<a href="https://twitter.com/eringitabetaico" target="_blank">エリンギさん</a>(30台男性)が、6か月取り組んで<strong>(記事内容よりもかなり緩めな取り組み方)</strong>、成果報告してくれました。</p>
<p><img src="https://assets.st-note.com/production/uploads/images/58898082/picture_pc_3d3ef23412bc4176d366a3802d6ca3c9.png" alt="画像15" height="451" width="593" style="opacity: 1;"></p>
<p><br></p>
<p><img src="https://assets.st-note.com/production/uploads/images/58898154/picture_pc_145b5fadf84fbedfdc2c737c8b9726f3.png" alt="画像15" height="932" width="453" style="opacity: 1;"></p>
<p>6か月で10キロ、体脂肪率25.5%→21%はすごい!</p>
<p>【※追記以上】</p>
<p><br></p>
<p>友達のチキバン(26歳女性)が、実際にこのダイエット方法<strong>(記載内容よりもかなり緩めな取り組み方)</strong>で、以下のように変化した、と伝えてくれました!</p>
<p><img src="https://assets.st-note.com/production/uploads/images/37375822/picture_pc_9b5f68361d321de5e8b4a9ee69b3d851.jpg" alt="チキバンやせた" height="562" width="451" style="opacity: 1;"></p>
<p><img src="https://assets.st-note.com/production/uploads/images/37375963/picture_pc_ba669180f4bf5bcff94cab5507eeb2ef.jpg" alt="チキチキ" height="414" width="280" style="opacity: 1;"></p>
<p>写真は公開OKと言われているので、顔ありも載せておきます。</p>
<h2><br></h2>
<h1>この記事を読む際の注意点と、期待できる効果</h1>
<p><strong>【大注意!!!】</strong></p>
<p><br></p>
<p><strong>■子供や、妊娠されている方は、糖質制限してはいけません。</strong></p>
<p><strong>■経口血糖降下薬やインスリン注射などをしている方も必ず医師に相談を。</strong></p>
<p><strong>■タンパク質は腎機能を使うので、腎機能が低下している人は危険です。</strong></p>
<p><br></p>
<p><strong>【これも大切です】</strong></p>
<p>当然ですが、<strong>効果を保証することはできません</strong>し、効果には個人差があります。</p>
<p>また、<strong>必ずしも医学的なエビデンスがあるものでもありません。</strong></p>
<p>一応、糖質制限は海外のガイドラインでも治療法として記載され、<strong>日本の『肥満症治療ガイドライン2016』でも『体重減少のためには糖質制限が有効であるとの報告が多い』</strong>とはされていますが、『報告が多い』程度は、キッチリ確実、ということとは違います。</p>
<p><strong>糖質制限が長期的に健康にどのような影響を与えるか、確たる研究結果は出ていません。</strong></p>
<p>そして、<strong>私の記事に従った結果、または従わなかった結果等、健康被害や何らかの損害が出た場合でも、私は何一つ責任を負わないことに同意して読んでください。自分自身の責任で、体調を見ながらお願いします。</strong></p>
<p><br></p>
<p><strong>「どうすれば良いか」を中心に書く</strong>ので、<strong>「なぜそうなるか」は、最小限</strong>の、しかも<strong>「イメージで」説明します。説明内容は「科学的な意味」では誤っている可能性が十分にあります。</strong></p>
<p>ご注意ください。</p>
<p><br></p>
<p>……とはいったものの。</p>
<p><strong>糖質制限方法の情報はネットや本に色々あります</strong>が、「私が調べた限り」、<strong>何かおかしい</strong>とか、<strong>説明が明らかに間違っている</strong>とか、<strong>ここは最近の論文でも見解が分かれているのに</strong>とか、疑問に感じるサイトや本が<strong>多々あります</strong>。</p>
<p><strong>実際の食事方法、気を付けるべきポイント、外食するならどう工夫するか、お酒の飲み方、女性ならどうか、ドカ食いの方法、さらには健康になるためのアドバイスなど</strong>、「実際に自分がやるときに、色々と疑問に思うこと」を、ここまで<strong>整理されたものは見たことない</strong>です。だって私自身が自分で5年続けているんだもの! 本気ですよ! <strong>医師の監修までつけましたよ!</strong></p>
<p>また、<strong>「我慢は全然いらない(なんなら『基準よりも多めの頻度で』好き放題食っても、ゆっくりだけど痩せられる)」</strong>といったリアルな実感を伝えられているページは少ないです。</p>
<p>さらに私には<strong>医師のフォロワー</strong>が50人近くいますから、<strong>いい加減なこと書けませんよ。</strong></p>
<p>事実、私、そして私の友達3名(例えばこの記事を読んで「これは本当にまとまっていて、理屈もあって、すごいな」と評価してくれた大学時代からの親友<a href="https://note.com/hitoshinka" target="_blank">ヒトシンカ君</a>)は、この方法で10kgレベルで体重を落とすことに成功しています。</p>
<p><strong>(※体験談ばっかり書いてあるだけのサイトや商品は、基本的に怪しいというお約束を、このページでもやってしまうという愚挙に走る私。「大丈夫、おれ、おれ! 今すぐお金が必要やから現金持ってきてくれ!」)</strong></p>
<p><br></p>
<p>なお、<strong>内容は要望に応じて追記していく予定</strong>でいます。</p>
<p>その際に、内容に応じて値上げを伴うことがあります(もちろん、ひょっとすると値下げをすることもあります)が、<strong>現段階で購入していれば、そのままで追記分も読めます</strong>。</p>
<p><br></p>
<p><strong>19/08/22</strong></p>
<p>・ガイドラインの話を追加。</p>
<p>・糖質制限で満足できる主に東京のお店情報を追加。</p>
<p>・3人からの質問と回答を追加。</p>
<p>・写真を追加。</p>
<p>・人工甘味料に関する記述の根拠を調べて訂正、追加(コメントありがとうございます)。</p>
<p><strong>19/08/23</strong></p>
<p>・説明追記</p>
<p><strong>19/08/25</strong></p>
<p>・医師の監修とコメント追加</p>
<p><strong>19/08/29</strong></p>
<p>・筋肉量について追記</p>
<p><strong>19/08/30</strong></p>
<p>・オススメの店2点追加</p>
<p>・写真1枚追加</p>
<p><strong>19/09/21</strong></p>
<p>・Q&A「不規則な生活。食べるタイミングは」への回答を記載</p>
<p><strong>19/12/27</strong></p>
<p>・各種グラフの更新、医師の馬渕まり先生からのコメントを掲載</p>
<p><strong>20/02/08</strong></p>
<p>・体脂肪率グラフの更新(計算式間違ってた)</p>
<p><strong>20/08/05</strong></p>
<p>・「お腹が空くんですが……どうすれば?」を追記しました。お腹が空いた時は、好きなだけ食べれば良いのですよ。一定の条件はありますが、美味しくて健康でお腹満足、ってのがあります。具体的な商品紹介(写真つき)ありです。</p>
<p><strong>※ご購入いただいたみなさまへ。</strong></p>
<p> 「こういうところも聞きたい」などありましたら、気軽にDMやコメント等ください。</p>
<p> もちろん、全部には対応できないと思いますが、いい感じの回答ができるなら書き加えさせていただきます。</p>
<p><br></p>
<h1>糖質がデブの原因</h1>
<p><br></p>
<p>人間が食べるもので、エネルギーになるものは、</p>
<p><strong>・糖質</strong></p>
<p><strong>・脂質</strong></p>
<p><strong>・たんぱく質</strong></p>
<p>の3つがあります。</p>
<p><strong>糖質</strong>は、「米、小麦(パンや麺など)、砂糖やジュース」などに多く含まれています。</p>
<p><strong>脂質</strong>はいわゆる「油」で、肉や揚げ物など。</p>
<p><strong>たんぱく質</strong>は、「肉の赤身部分、魚、大豆、卵」などに多いです。</p>
<p>(後で表を貼ります)</p>
<p>このうち、「同じくらいの満足度」を食べたとき、<strong>圧倒的に太るのが「糖質」</strong>です。エネルギー以外の栄養価はないです。</p>
<p>逆に、<strong>脂質は「腹持ちがよく、さほど太らないうえ、重要な栄養素」</strong>。</p>
<p><strong>たんぱく質も「さほど太らないうえ、必須アミノ酸を大量に含んでいて、体に超良い」</strong>。</p>
<p>この<strong>「糖質」を減らして、その代わりにたんぱく質中心に食べていきましょう、というのが「糖質制限ダイエット」</strong>の基本的な考え方です。</p>
<p><br></p>
<h1>同じカロリーでも満腹になるには</h1>
<p><br></p>
<p>よく「同じカロリーを食べたら、結局は同じくらい太る」という説明がありますが、これは<strong>違います</strong>。</p>
<p>ビタミンやミネラルと一緒に食べることで、カロリーを効率的に代謝してくれるので、太りにくいです(後でサプリ書きます)。</p>
<p>また、<strong>肉や油は消化が大変なので、胃などがしっかり働くため、その分「カロリー消費」してくれます</strong>。しかも<strong>腹持ちが良い</strong>から、よけいな間食もしにくくなる。</p>
<p>結果として、やはり糖質を制限することがとても大切だということになります。</p>
<h2>糖質が少なくて美味しい食べ物例</h2>
【痩せる!】週に2回ドカ食いしながら「我慢せず5年続いている」体脂肪率7.5%楽々ダイエットの具体的方法!
<p><strong>※本記事には、</strong><a href="https://twitter.com/tanaka100pcnt" target="_blank" style="color: inherit;"><strong>たなか先生</strong></a><strong>(医師、医学博士)の監修、</strong><a href="https://twitter.com/rekijoymary" target="_blank" style="color: inherit;"><strong>馬渕まり先生</strong></a><strong>(医師)のコメントがついています。</strong></p>
<p><br></p>
<p>本記事の「痩せる」目的での適切さと、注意すべき点等をアドバイスいただきました。有料部分の後半に掲載しています。</p>
<p>※2021/08/14、友達からの成果報告2件目を追記しました。</p>
<p><br></p>
<h1><strong>はいどうも。</strong></h1>
<p><br></p>
<p>以前<strong>「(メジャーリーグベースボールの)イチローは40歳台で体脂肪率7.3%だって!? レジェンドだ!」</strong>と報じられていた日に自分の体脂肪率を計測したところ、<strong>ちょうど7.3%で知らぬ間にレジェンド化</strong>していたにもかかわらず、どこも<strong>「40歳台なのに……レジェンドだ!」と報じてくれなかった元東京大学非常勤講師、</strong><a href="https://gendai.ismedia.jp/list/author/tohokutotsugeki" target="_blank" style="color: inherit;"><strong>とつげき東北</strong></a>です。<strong>あれはなんでだ。</strong></p>
<p><a href="https://assets.st-note.com/production/uploads/images/18974890/picture_pc_a551e4e8288b57ab9ed49035115c9205.jpg" target="_blank" style="color: inherit;"><img src="https://assets.st-note.com/production/uploads/images/18974890/picture_pc_a551e4e8288b57ab9ed49035115c9205.jpg" alt="体脂肪率5.5%を拡大表示" height="586" width="369" style="opacity: 1;"></a></p>
<p><strong>私が糖質制限を始めた理由</strong>は、<strong>当時付き合っていた彼女(下写真)から、「とつさんのお腹の肉、醜い」と言われたから</strong>です! <strong>言うなよ!!</strong></p>
<p>しかも私は顔がブサイク……「ブサイクでデブのおっさん」にはなりたくなかった。</p>
<p><strong>それ「逆レジェンド」やん。</strong></p>
<p><br></p>
<p>ちなみにちゃんと身体が引き締まるかというと、</p>
<p><strong>20代男性65kgの人の筋肉量平均</strong></p>
<p><strong>28.6kg</strong></p>
<p><strong>40台男性65kgの人の筋肉量平均</strong></p>
<p><strong>22.1kg</strong></p>
<p><strong>私(40台男性53.6kg)の筋肉量 ※以下計算は8月時点</strong></p>
<p><strong>48.8kg</strong></p>
<p><br></p>
<p>これ計算合ってるの!?</p>
<p>血液の重さとかないの!?</p>
<p>と思うけど、それはタニタさんの体脂肪計に聞いてください!</p>
<p><strong>友達や、彼氏/彼女と、一緒に初めてみてもいいかもしれませんね!</strong></p>
<p><br></p>
<p>※以下が、私が糖質制限を始めてからの、<strong>体脂肪率や体重</strong>の変化グラフです<strong>(2014/8/20~2019/8/21の5年分)※2020/02/05までに拡張しました</strong>。</p>
<p>体脂肪率等はその日次第で割とブレるので、1点あたり、30日分の平均で出しています。</p>
<p><img src="https://d2l930y2yx77uc.cloudfront.net/production/uploads/images/18863614/picture_pc_9a6ba1ded07a90f6158b7ac1000f018a.jpg" alt="体脂肪率最新" style="opacity: 1;"></p>
<p><br></p>
<p><strong>途中で彼女と別れたためにちょっと戻してます</strong>がw、やはり頑張ろうということで、やっています。</p>
<p><br></p>
<p>最初の体脂肪率5.5%の写真は、<strong>「調子がよかった時」</strong>ですね。</p>
<p><strong>「一見だましているように見えて、実はだましているやつ」</strong>を書こうとしたのに、<strong>さっそくバレた。</strong></p>
<p><br></p>
<h1><strong>友達からの報告</strong></h1>
<p><br></p>
<p>※2021/08/14追記</p>
<p>友達の<a href="https://twitter.com/eringitabetaico" target="_blank" style="color: inherit;">エリンギさん</a>(30台男性)が、6か月取り組んで<strong>(記事内容よりもかなり緩めな取り組み方)</strong>、成果報告してくれました。</p>
<p><img src="https://assets.st-note.com/production/uploads/images/58898082/picture_pc_3d3ef23412bc4176d366a3802d6ca3c9.png" alt="画像15" height="451" width="593" style="opacity: 1;"></p>
<p><img src="https://assets.st-note.com/production/uploads/images/58898154/picture_pc_145b5fadf84fbedfdc2c737c8b9726f3.png" alt="画像15" height="932" width="453" style="opacity: 1;"></p>
<p>6か月で10キロ、体脂肪率25.5%→21%はすごい!</p>
<p>【※追記以上】</p>
<p><br></p>
<p>友達のチキバン(26歳女性)が、実際にこのダイエット方法<strong>(記載内容よりもかなり緩めな取り組み方)</strong>で、以下のように変化した、と伝えてくれました!</p>
<p><br></p>
<p><img src="https://assets.st-note.com/production/uploads/images/37375822/picture_pc_9b5f68361d321de5e8b4a9ee69b3d851.jpg" alt="チキバンやせた" height="562" width="451" style="opacity: 1;"></p>
<p><img src="https://assets.st-note.com/production/uploads/images/37375963/picture_pc_ba669180f4bf5bcff94cab5507eeb2ef.jpg" alt="チキチキ" height="414" width="280" style="opacity: 1;"></p>
<p><br></p>
<p>写真は公開OKと言われているので、顔ありも載せておきます。</p>
<p><br></p>
<h1><strong>この記事を読む際の注意点と、期待できる効果</strong></h1>
<p><br></p>
<p><strong>【大注意!!!】</strong></p>
<p><strong>■子供や、妊娠されている方は、糖質制限してはいけません。</strong></p>
<p><strong>■経口血糖降下薬やインスリン注射などをしている方も必ず医師に相談を。</strong></p>
<p><strong>■タンパク質は腎機能を使うので、腎機能が低下している人は危険です。</strong></p>
<p><strong>【これも大切です】</strong></p>
<p>当然ですが、<strong>効果を保証することはできません</strong>し、効果には個人差があります。</p>
<p>また、<strong>必ずしも医学的なエビデンスがあるものでもありません。</strong></p>
<p>一応、糖質制限は海外のガイドラインでも治療法として記載され、<strong>日本の『肥満症治療ガイドライン2016』でも『体重減少のためには糖質制限が有効であるとの報告が多い』</strong>とはされていますが、『報告が多い』程度は、キッチリ確実、ということとは違います。</p>
<p><strong>糖質制限が長期的に健康にどのような影響を与えるか、確たる研究結果は出ていません。</strong></p>
<p>そして、<strong>私の記事に従った結果、または従わなかった結果等、健康被害や何らかの損害が出た場合でも、私は何一つ責任を負わないことに同意して読んでください。自分自身の責任で、体調を見ながらお願いします。</strong></p>
<p><br></p>
<p><strong>「どうすれば良いか」を中心に書く</strong>ので、<strong>「なぜそうなるか」は、最小限</strong>の、しかも<strong>「イメージで」説明します。説明内容は「科学的な意味」では誤っている可能性が十分にあります。</strong></p>
<p>ご注意ください。</p>
<p><br></p>
<p>……とはいったものの。</p>
<p><strong>糖質制限方法の情報はネットや本に色々あります</strong>が、「私が調べた限り」、<strong>何かおかしい</strong>とか、<strong>説明が明らかに間違っている</strong>とか、<strong>ここは最近の論文でも見解が分かれているのに</strong>とか、疑問に感じるサイトや本が<strong>多々あります</strong>。</p>
<p><strong>実際の食事方法、気を付けるべきポイント、外食するならどう工夫するか、お酒の飲み方、女性ならどうか、ドカ食いの方法、さらには健康になるためのアドバイスなど</strong>、「実際に自分がやるときに、色々と疑問に思うこと」を、ここまで<strong>整理されたものは見たことない</strong>です。だって私自身が自分で5年続けているんだもの! 本気ですよ! <strong>医師の監修までつけましたよ!</strong></p>
<p>また、<strong>「我慢は全然いらない(なんなら『基準よりも多めの頻度で』好き放題食っても、ゆっくりだけど痩せられる)」</strong>といったリアルな実感を伝えられているページは少ないです。</p>
<p>さらに私には<strong>医師のフォロワー</strong>が50人近くいますから、<strong>いい加減なこと書けませんよ。</strong></p>
<p>事実、私、そして私の友達3名(例えばこの記事を読んで「これは本当にまとまっていて、理屈もあって、すごいな」と評価してくれた大学時代からの親友<a href="https://note.com/hitoshinka" target="_blank" style="color: inherit;">ヒトシンカ君</a>)は、この方法で10kgレベルで体重を落とすことに成功しています。</p>
<p><strong>(※体験談ばっかり書いてあるだけのサイトや商品は、基本的に怪しいというお約束を、このページでもやってしまうという愚挙に走る私。「大丈夫、おれ、おれ! 今すぐお金が必要やから現金持ってきてくれ!」)</strong></p>
<p><br></p>
<p>なお、<strong>内容は要望に応じて追記していく予定</strong>でいます。</p>
<p>その際に、内容に応じて値上げを伴うことがあります(もちろん、ひょっとすると値下げをすることもあります)が、<strong>現段階で購入していれば、そのままで追記分も読めます</strong>。</p>
<p><br></p>
<p><strong>19/08/22</strong></p>
<p>・ガイドラインの話を追加。</p>
<p>・糖質制限で満足できる主に東京のお店情報を追加。</p>
<p>・3人からの質問と回答を追加。</p>
<p>・写真を追加。</p>
<p>・人工甘味料に関する記述の根拠を調べて訂正、追加(コメントありがとうございます)。</p>
<p><strong>19/08/23</strong></p>
<p>・説明追記</p>
<p><strong>19/08/25</strong></p>
<p>・医師の監修とコメント追加</p>
<p><strong>19/08/29</strong></p>
<p>・筋肉量について追記</p>
<p><strong>19/08/30</strong></p>
<p>・オススメの店2点追加</p>
<p>・写真1枚追加</p>
<p><strong>19/09/21</strong></p>
<p>・Q&A「不規則な生活。食べるタイミングは」への回答を記載</p>
<p><strong>19/12/27</strong></p>
<p>・各種グラフの更新、医師の馬渕まり先生からのコメントを掲載</p>
<p><strong>20/02/08</strong></p>
<p>・体脂肪率グラフの更新(計算式間違ってた)</p>
<p><strong>20/08/05</strong></p>
<p>・「お腹が空くんですが……どうすれば?」を追記しました。お腹が空いた時は、好きなだけ食べれば良いのですよ。一定の条件はありますが、美味しくて健康でお腹満足、ってのがあります。具体的な商品紹介(写真つき)ありです。</p>
<p><strong>※ご購入いただいたみなさまへ。</strong></p>
<p> 「こういうところも聞きたい」などありましたら、気軽にDMやコメント等ください。</p>
<p> もちろん、全部には対応できないと思いますが、いい感じの回答ができるなら書き加えさせていただきます。</p>
<p><br></p>
<h1><strong>糖質がデブの原因</strong></h1>
<p><br></p>
<p>人間が食べるもので、エネルギーになるものは、</p>
<p><strong>・糖質</strong></p>
<p><strong>・脂質</strong></p>
<p><strong>・たんぱく質</strong></p>
<p>の3つがあります。</p>
<p><strong>糖質</strong>は、「米、小麦(パンや麺など)、砂糖やジュース」などに多く含まれています。</p>
<p><strong>脂質</strong>はいわゆる「油」で、肉や揚げ物など。</p>
<p><strong>たんぱく質</strong>は、「肉の赤身部分、魚、大豆、卵」などに多いです。</p>
<p>(後で表を貼ります)</p>
<p>このうち、「同じくらいの満足度」を食べたとき、<strong>圧倒的に太るのが「糖質」</strong>です。エネルギー以外の栄養価はないです。</p>
<p>逆に、<strong>脂質は「腹持ちがよく、さほど太らないうえ、重要な栄養素」</strong>。</p>
<p><strong>たんぱく質も「さほど太らないうえ、必須アミノ酸を大量に含んでいて、体に超良い」</strong>。</p>
<p>この<strong>「糖質」を減らして、その代わりにたんぱく質中心に食べていきましょう、というのが「糖質制限ダイエット」</strong>の基本的な考え方です。</p>
<p><br></p>
<h1><strong>同じカロリーでも満腹になるには</strong></h1>
<p><br></p>
<p>よく「同じカロリーを食べたら、結局は同じくらい太る」という説明がありますが、これは<strong>違います</strong>。</p>
<p>ビタミンやミネラルと一緒に食べることで、カロリーを効率的に代謝してくれるので、太りにくいです(後でサプリ書きます)。</p>
<p>また、<strong>肉や油は消化が大変なので、胃などがしっかり働くため、その分「カロリー消費」してくれます</strong>。しかも<strong>腹持ちが良い</strong>から、よけいな間食もしにくくなる。</p>
<p>結果として、やはり糖質を制限することがとても大切だということになります。</p>
<p><br></p>
<h1><strong>糖質が少なくて美味しい食べ物例</strong></h1>
「私の偏差値は93万です」と言う東大生を数学的に論破する方法
<h2>「私の戦闘力は53万です」</h2>
<p><img src="https://assets.st-note.com/production/uploads/images/38852335/picture_pc_9160619dcf40811857f4a1637405e7e7.jpg" alt="私の戦闘力" height="307" width="308" style="opacity: 1;"></p>
<p>こちら、言うまでもなく<strong>超名作『ドラゴンボール』</strong>(鳥山明先生,集英社,24巻,pp140)が描いた名場面、<strong>フリーザが自分の「戦闘力」を誇らしく発言</strong>する場面。</p>
<p>「戦闘力」というモノが、どうやって測られているのかは謎なので、これはもう信じるしかないけど、もしも東大生にこう言われたらどうしよう。</p>
<p><img src="https://assets.st-note.com/production/uploads/images/38852402/picture_pc_bccd6f51fc3df167107db2eb0f82e383.jpg" alt="画像13" height="316" width="620" style="opacity: 1;"></p>
<p><br></p>
<p><strong>だいぶ高いなお前!</strong></p>
<p>東大でも<strong>オーバーキルしすぎ</strong>やろ。</p>
<p>あと、なんでそんな恰好しとんねん。</p>
<p><strong>いくら東大でも浮くやろ</strong>それ。</p>
<h2>とりあえず問題だけ出しておく</h2>
<p><strong>この項目は趣味なので、興味ない人は飛ばしてね(´ω`*)</strong></p>
<p><br></p>
<p><strong>問題</strong>:(確率の問題、大学入試程度、難易度は旧帝大・早慶理系で標準)</p>
<p>ある試験を<strong>n人</strong>の受験者が受験する。受験者は<strong>0点~100点</strong>の間のいずれかの整数値の得点を取る。このとき、<strong>偏差値1000以上となる受験者</strong>が出現するための<strong>nの最小値</strong>を求めよ。</p>
<p><br></p>
<p>答えは有償部分で。</p>
<p>正直、これ解ける人はかなりできると思う。</p>
<p><br></p>
<p>ただし、以下の記事を読むとほとんど解けてしまうので、クイズとして挑戦してみたい方は、この問題を考えてから、以下に進んでください。</p>
<p><br></p>
<h1>偏差値って何(これも興味なければ飛ばして)</h1>
<p><br></p>
<p><strong>「偏差値」</strong>と聞くと、ちょっと<strong>ネガティブなイメージ</strong>湧きません?</p>
<p><strong>「お勉強のできる量」</strong>みたいな感じで、相手が高いと自慢してきたり、自分が低いと悲しい思いをしたり。</p>
<p>なんか<strong>「この日本の学歴社会の象徴だわッ!」</strong>的な。</p>
<p>……うん、わかるけど<strong>日本はまったく学歴社会じゃない</strong>からな。</p>
<p>フランスとか、マジでどのグランゼコールを出ているかのみで、どんな仕事に就けるか、生涯の収入はいくらかが確定する。<strong>実力とかほぼ関係ない。韓国や米国も学歴社会だ。</strong></p>
<p><strong>日本は</strong>東大出ていなくても大臣になれるのだから、<strong>ほとんど完全な実力主義社会</strong>やで!</p>
<p>それは置いておくけど、<strong>「偏差値」は別に、「お勉強」にだけ使うわけではない</strong>んよ。</p>
<p>理系で研究してる人や経済学系の勉強してたら、色々な分野で「z点(≒偏差値)」を使うことになる。</p>
<p><img src="https://d2l930y2yx77uc.cloudfront.net/production/uploads/images/11911583/picture_pc_4efa5c3470e573e010089e835b5be40a.jpg" alt="画像3" height="299" width="620" style="opacity: 1;"></p>
<p>何か、たくさんの対象の量を測って、それぞれの量がどれくらいになる回数はどれくらいか、というのを<strong>図にしてみると、こんな風になることがよくある</strong>(例えば、日<strong>本人男性の身長</strong>とか、他にも、<strong>特定の放射性同位元素が崩壊するまでの時間</strong>とか)。</p>
<p>上の図の横軸に「1σ(シグマ)」とか「2σ」とか書いてあるやつ。</p>
<p>これは、<strong>真ん中の「0」からどれくらい離れているか</strong>を表し、<strong>1σだと偏差値換算で+10、2σだと偏差値換算で+20</strong>だ。<strong>真ん中の「0」のところが偏差値50。</strong></p>
<p>日本人男性の平均身長が例えば170cmで、σ(ばらつきの大きさを表す指標)が5cmだったとしたら、<strong>身長180cmは170+2σなので「偏差値70」</strong>の身長だということになり、図を見れば、<strong>上位2.2%くらい(厳密ではない)</strong>だとわかる。</p>
<p>こういうのを用いて、品質管理をしたり、色々な統計検定を行う。</p>
<p><br></p>
<h1><strong>偏差値は、「みんなの点数のばらつきや平均」で変わる</strong></h1>
<p><br></p>
<p>少し「お勉強の偏差値」に戻すか。イメージが沸くので。</p>
<p>偏差値の計算式などは後で書くけども、ともあれ、次のことを覚えておいてほしい。</p>
<p><strong>(1)偏差値は、受験者全員の平均点と、自分の点数との差に依存する</strong></p>
<p><strong>(2)偏差値は、受験者それぞれの点数の、平均からのばらつき具合に依存する</strong></p>
<p><strong>(3)平均からのばらつき具合は、受験者の数に依存する</strong></p>
<p><strong>(4)偏差値は、平均とばらつきにだけ依存し、点数そのものには依存しない</strong></p>
<p>例えば(1)。<strong>平均点が50点のテストで、80点もとれたら、恐らく偏差値は高い</strong>。それに比べて、<strong>平均点が80点のテストで80点なら、たぶん「普通=偏差値50」</strong>となる。</p>
<p>(2)。受験者が色々ばらついた点を取っていると、少々良い点数を取れても、偏差値は高くなりにくい。これはわかりにくいかな。一番わかりやすい例で言うと、<strong>「受験者で、自分以外全員0点、自分だけ100点」なら、圧倒的に自分がすごい</strong>ので、高い偏差値になりやすい。</p>
<p>(3)受験者の点数のばらつきを計るために、人数が関係してくる。たった2人で比較するなら、ばらつきは少な目になるだろうけど、1万人でテストを受けたら、そりゃ相当できない人やできる人がいて、ばらつきが大きくなる傾向がある、ということ。</p>
<p>(4)は、偏差値は、100点満点のテストでも、1000点満点のテストでも、「平均」と「ばらつき」と自分の点数との関係性で計算されるから、<strong>同じ「100点」と言っても、「100点満点のテスト」なら高めに出るだろうし、「1000点満点のテスト」ではそうじゃないだろう</strong>、ってこと。</p>
<p><br></p>
<h1>とりあえず東大生を完全論破しておこう</h1>
<p><br></p>
<p>ある<strong>テストの受験者数と、そのテストで最も高い偏差値が出る場合の、最高偏差値との関係をグラフにしてみる</strong>。</p>
<p><img src="https://d2l930y2yx77uc.cloudfront.net/production/uploads/images/11911983/picture_pc_39c29195db6e655061f97ec89ffa3251.jpg" alt="画像4" height="356" width="497" style="opacity: 1;"></p>
<p><br></p>
<p><strong>横軸が受験者数、縦軸が「理論上の最高偏差値」。</strong></p>
<p><strong>1人だけでなぜかテストを受けて、「さあ偏差値いくつだろう!? ドキドキ」って言っても、比較対象がないから、何点だろうと偏差値50です。</strong></p>
<p><strong>2人でテストを受けて、「勝負!」とやった場合、勝った方が偏差値60、負けた方が偏差値40となり、同点だったら2人とも偏差値50です。</strong></p>
<p>で、まあなぜそうなるかは後述するけど、<strong>「偏差値70」を取るためには、最低でも5人の受験生がいなければいけない。</strong>5人のうち4人が0点で、1人だけ100点だったら、その人は「偏差値70」となる。</p>
<p><strong>同じく、「偏差値80」なら10人必要だ。</strong></p>
<p><br></p>
<p>ではでは、もっともっとたくさんの人が受験していくと、どうなる!?</p>
<p><img src="https://d2l930y2yx77uc.cloudfront.net/production/uploads/images/11912132/picture_pc_90cc02f1ba81e98e614116291107e52d.jpg" alt="画像5" height="356" width="497" style="opacity: 1;"></p>
<p>うわー<strong>なんか100万人くらいで偏差値1万突破していってる~!</strong></p>
<p>逆に考えると、100万人中99万9999人が満点取れるテストで、ミスって満点じゃないと、偏差値マイナス1万になるぞ。<strong>ギネス載るかも。</strong></p>
<p><br></p>
<p><img src="https://d2l930y2yx77uc.cloudfront.net/production/uploads/images/11916314/picture_pc_4425f3d434b1afdb25b640cee8285861.jpg" alt="画像6" height="451" width="181" style="opacity: 1;"></p>
<p><br></p>
<p>表にするとこんなん。</p>
<p><br></p>
<p>国連などによる<strong>世界人口の推計値は、2015年で73億人</strong>だそう。</p>
<p>ということは、<strong>「世界中の人が同じテストを受けて、他の人は全員0点、自分だけ100点」だった場合でも、最高偏差値は86万6000程度までしか取れないのだ!</strong></p>
<p>つまり、(人類だけで勝負している限り)、</p>
<p><img src="https://assets.st-note.com/production/uploads/images/38852423/picture_pc_2b1812c81109df90e064d1ea32e4b5bc.jpg" alt="画像13" height="316" width="620" style="opacity: 1;"></p>
<p><br></p>
<p>と<strong>ドヤっていた東大生は、ウソついとるんじゃあ~!!!</strong></p>
<p><strong>完全論破ァァァァァ!</strong></p>
<p><br></p>
<p>ちなみに、<strong>偏差値をただただ高めたいだけなら、ごく簡単</strong>だ。</p>
<p><strong>「イーボンヌシャメンザリオフルソフゲスーパーマーケット!」</strong></p>
<p>と<strong>発言した回数勝負を勝手に自分内で催したり</strong>、またはもっと<strong>公正に、「ある言葉を用意して、当選日まで暗号化してアップしておきます。当選日にピッタリ当たった方に100万円プレゼント!」とネットで告知して、上の文字列を答えとしておく</strong>とか。</p>
<p>恐らく<strong>あなた以外の世界中の人はこれを発言したことが1度もなく、正解者はあなただけとなる</strong>。つまり、<strong>偏差値86万6000くらいを取るなど、いとも簡単なことなのだ!</strong></p>
<p>これだけで取れるわけだ。</p>
<p><br></p>
<p>さて、残りは有料。</p>
<p><br></p>
<p>偏差値の計算方法、偏差値を最大化する分布についての証明、最初に出した問題への回答と、<strong>「受験者数と最高偏差値との関係」が、相当シンプルできれいな数式で表せる</strong>こと、そのグラフなどを示します。結構力作だと思います( ・ω・)</p>
<p>読んでいただき、ありがとうございました!( ´ω` ∪)三(∪ ´ω` )</p>
<p><br></p>
<h1>問題を解く</h1>
<p><br></p>
<p>では、最初に出した問題を解いてみよう。</p>
「1+1=2は正しい」「殺人は良くない」が間違っている理由
<p>こんばんは、<strong>元東京大学非常勤講師、エンジニア、モノカキ、すもうとりの</strong><a href="http://hobbyjapan.co.jp/mahjong/index.html" target="_blank" style="color: inherit;"><strong>とつげき東北</strong></a>です。ん? <strong>今経歴に1つ嘘入った!?</strong> 初見の方はきっと、「講師」か「すもうとり」かで悩みますね。<strong>だが果たして本当にそうかな!?(どうでもええわい)</strong></p>
<p>今回の<strong>記事本文は、ギャグなし</strong>です<strong>(めっちゃ変顔しながら)</strong>。</p>
<p><a href="https://assets.st-note.com/production/uploads/images/68012367/picture_pc_308399d5dff0b85c33c6c4b8dbf6bf8a.png" target="_blank" style="color: inherit;"><img src="https://assets.st-note.com/production/uploads/images/68012367/picture_pc_308399d5dff0b85c33c6c4b8dbf6bf8a.png" alt="画像2を拡大表示" height="509" width="438" style="opacity: 1;"></a></p>
<p><strong>「1+1=2は正しい」とか「殺人は良くない」といった言葉に、どのような根拠が存在せず、現実的にどのような根拠を想定し得るか、という話です。</strong></p>
<p>哲学っぽいですね、はい。歴史的に、哲学や倫理学が課題にしてきたことです。私はニーチェを中心にかなりの哲学書や現代思想の書籍を読み漁り、場合によってはコンピュータシミュレーションでどの部分が間違っているか等を示したりしているので、そのへんの知識は大丈夫です。私は哲学や倫理学に何の価値も見出していませんが、学生時代にとても熱心に勉強していました。</p>
<p>この文章は、数多くの学生さんにかなりの影響を与えたようで、良い人脈を作るキッカケとして高度に機能してくれました。今でも親友としてつるんでいるような人たちです。</p>
<p>というわけで、20年以上前、学生時代に書いたお恥ずかしい文章を復活させたものです。</p>
<p>「復活」というのは、一度消えたからです。</p>
<p>過去にWebサイトに掲載していたものの、クレジットカードの切り替えタイミングで、サイトの課金方法変更をうっかり忘れてしまい、<strong>Webサイトごと、コンテンツが完全削除されてしまう</strong>という悲劇に見舞われてしまったのですね。</p>
<p>この仕組みを応用すれば、<strong>会社の気に食わない上司への課金をやめる</strong>ことで、同様に<strong>完全削除できそうです</strong>。<strong>何度も上司ガチャに課金しまくれば、いずれは良い上司に当たる</strong>――という算段です。まあ、<strong>うちの会社に「良い上司」が少なくとも1人いるという条件が満たされていれば、だがな!!</strong></p>
<p>こんなことを叫んでいるうちに、部下から完全削除されてしまいそうなので、このあたりでやめておきます。今度、<strong>部下に中古の靴下をプレゼント</strong>しようと心に誓いました。</p>
<p>さっそく本文を以下に掲載します。</p>
<p>本当に学生の頃に書いたもので、知識不足や今のレベルから見ると文章が下手くそすぎて顔からヨガファイアーが出るのですが、行ってみましょう!</p>
<h2><br></h2>
<h1><strong>『神話から現実へ!』</strong></h1>
<p>「コーヒーとミルクとが何対何の比率で混ざったカフェオレが、最も美味しいカフェオレか?」──この形式の問いに短絡的な答えを出してしまうもの、それが当然の常識であり、守るべき道徳であり、愚にもつかない神話である。</p>
<p><br></p>
<h1><strong>Ⅰ 最も美味しいカフェオレとは何か</strong></h1>
<p>「最も美味しいカフェオレ」――それは何か宗教的なものだ。仮にカフェオレの美味しさがコーヒーとミルクの比率だけで表せるとしても、好みの違い、状況や時間的な差異などの要因によって、その「最良の」比率は当然変化する。単純にミルクが嫌いな人もいるし、逆の人もいる。十分前にコーヒーを三十杯も飲まされたかわいそうな人にカフェオレを勧めれば「ミルク多めにしてください」と涙目に懇願するかも知れない。コーヒーとミルクの理想的な比率は、決して初めから客観的に与えられたり、普遍的に妥当するものでないことは明らかだ。どんな基準(誰が、何に対して、どのくらい、など)で解釈するかによって判断や評価は変化するわけで、一つの基準を絶対視して「最も美味しいカフェオレは間違いなくこれだ! 異論は認めない!」と真面目に語るのは、かなり滑稽に違いない。</p>
<p>別の場合も想定してみよう。「能力」という言葉があるが、この解釈基準も全く主観的・固有的に決定されざるを得ない。わかりやすい例として「数学の能力」を取り上げよう。数学の能力? 数学の能力はしばしば、ある種のテストで点数化されるが、このテストの、まさに「配点比率」がこれを大きく左右する。「微分積分は得意だが、図形問題は苦手」な人は、解析学重視のテストでは高得点を取れても、幾何学重視のテストではそうはいかない。「解析学と幾何学とが何対何の比率で配点されたテストが、最も客観的な数学の能力を表すか?」──この問いは、「カフェオレ」のコーヒーとミルク比率と同じ構造の解決困難性を持つ。開き直って「解析学」と「幾何学」とに分けてテストを行う方法も、結局は「客観性」を追求するための根本的手段にはならないだろう。幾何学と言っても、角度を求める問題が重視されるべきなのか、円の性質を考察する問題が重視されるべきなのか、それとも……。</p>
<p>仮に誰かが、数学の能力の客観的基準は、解析学と幾何学の比率が一対一のテスト得点で表される、と主張したとしよう。しかし、そのような基準で測られた「数学の能力」で、実体的な「数学的活動の上手さ」を「客観的」に捉えられるだろうか? 中学校の数学教師には微積分の知識は必要ないから、たとえ「客観的」テストの点数が悪くても、仕事に必要な分野が得意な者が向くだろう。「数学の能力」と同様にして、一般的に「能力」というものは、極めて個別的な状況への適合性の高さを、抽象化・一般化して図ったものでしかなく、その基準は状況や目的によって常に変化するものなのだ。「生存する能力」という言葉が表す具体は、時には寒さに耐える力であり、時にはお金を稼ぐ才能となる。</p>
<p>それにもかかわらず、常に客観的な判断が語られる種々の状況が実際にある。偏差値の高い者よりも、心の優しい者の方が立派だとされたり、「偏差値ではない賢さ」こそ必要だと言われたり、あるいはそれらのバランスが重要だとされたり、要するに幼児向けのおとぎ話である。解釈の基準を何も考慮せずに「バランス」だとか「本当の賢さ」だとかを口にするのは「最も美味しいカフェオレ」について雄弁に語るに等しい。あらゆる判断は解釈主体の基準に依存する。故に──別に筆者がそう考えているわけではないが──「偏差値(学歴)こそ全てだ」と捉える解釈も「あり」の筈である。そうした捉え方をする者を「可哀想だ」とか「そんな人生はつまらない」とかと批判してみても、「哀れさ」や「人生の価値」の解釈もまた個人に相対的であるわけで、何の意味も為さない。</p>
<p>初めに基準ありき、この視点をもう少し原理的な形式に適用してみる。一足す一は二だ、こうした「正しさ」の判断もまた、脳構造の状態(基準)に依存する一つの解釈でしかない。その証拠に、脳構造的に「一足す一は二だ」をどうしても「正しい」と判断できない状況は可能である(物理的にだけでなく、より現実的に心理的にも可能である)。この場合の配点比率(脳構造)は、数学テストの配点比率よりは自然に形成されるものであるにせよ、結局は一種の環境的・文化的なイデオロギーに他ならない。一足す一は二だ、と解釈すればつじつまが合うからそれは正しい、と考えるのはナンセンスだ。つじつまを合わせるだけなら、例えば「夏は必ず春の後にやってくる。だから春は夏の原因だ」と言ってよいことになる。そうではなくて「正しい」という判断そのものが「最も美味しいカフェオレ」の判断と同様に、独断的で非客観的な解釈にしか過ぎないと捉えることが重要なのだ。全ての「正しい」は、単純に解釈の問題であり、解釈の基準や「配点比率」の決定要素は多様なのだから、一足す一は百だ、というのもまた一つの解釈として可能でなければならない。そんなことを言い出したらどうしようもない、ということは、差し当たって問題ではない。それは「便利か、不便か」の問題であって、筆者の分析とは何の関わりもないことである。原理的・理論的に、一足す一は百であり得なければならないのだ。もしそうではないとしたら──それなら「最も美味しいカフェオレ」はどこにあるのだろうか?</p>
<p><br></p>
<h1><strong>Ⅱ 「私は神だ」という真理</strong></h1>
<p>先ほど「美味しさ」の基準が相対化されると共に「正しさ」の基準も相対化された。これは何を意味するか──? 客観的に「正しい」ものなど存在しないということ、つまり一般に「正しい」とされている全てのものは「正しさ」とは根本的に異なった何ものかから導出されるということだ。</p>
<p>それでも「正しい」ものは存在する? 我々が先端自然科学を極め、或いは神と交信して──とにかく何か「正しい」ものに辿り着いたとして──そこでふと目が覚めたら布団の中にいた、ということは考えられないだろうか? 全てが単なる夢にしか過ぎないという仮定を、我々は取り除くことができるのだろうか……? 夢の中で、必死に「これは夢ではない」と証明し、「正しい」ものを探している者の姿を想像してみると良かろう。絶対の「正しい」を述べることは「最も美味しいカフェオレ」を探すのと同じで、神話的で宗教的で滑稽な態度であることが理解されるはずだ。</p>
<p>今、証明という言葉を用いたが──もとより「証明」だとか「根拠」だとかといったものは、本質的には「正しさ」と全く関わらない。「正しさ」が共有される状態は「正しさ」の基準が一致した上で初めて可能となる。だから、初めから基準や解釈が全く異なっている者には、それらは何の助けにもならないのである。ここに「私は神だ」と信じている者がいるとせよ。彼を見て、確かに我々はおかしいと感じる。あらゆる科学的根拠を以て、それを否定することができる。ただし、あくまでも「我々から見た」我々の正当性が保証できるだけだ。「私は神だ」の者が、常識や科学などの共通理解を全く持たず、神としての判断基準(私は神であるから、何を言われても私が正しい)を持っているとすれば、彼は決して論破されない。深刻な意味で、あらゆる判断・認識・解釈は、ことごとく一種の信仰である。彼が「私は神である」と信じたことは、我々が「彼は神ではない」と信じたことと、何も形式的に変わりない。我々は「私は神だ」という主張さえも原理的に正しく批判できないのだ。</p>
<p>筆者の記述に色々の反論もあろう。「そういう合理的な考え方はつまらない」といった的はずれの反感から、「正しいものがないなら、この記述も正しいとは言えない」などのありがちな反論、その他種々の反発や批判が想定されるが、結局それらは全く問題ではない。要するにそれらを含む全てが解釈に過ぎず、どんな解釈も、常に「そうではない」と解釈され得るということが重要なのである。もし仮に神や科学や、筆者の記述に対する何らかの反論などが「絶対のもの」であるとしても、それが筆者と何の関わりがあろう? ──ない。たとえ「絶対のもの」だろうと、筆者にそうと解釈されない限り、筆者にとってはそうではないのだ。そしてこのように解釈する筆者がいる限り、あらゆる判断、あらゆる「正しさ」は、決して絶対的でも原理的でも、客観的でさえもあり得ない──(筆者の記述はあまりにも非常識だ、と思う者は、少し勉強をすると良いかもしれない。数学や論理学の原理的な正当性は証明されないということを、ゲーデルが数学的に証明している(※1)。「常識」もまた解釈なのだ)。</p>
<p><br></p>
<h1><strong>Ⅲ なぜ人を殺してはならないのか</strong></h1>
<p>「私は神だ」を否定するためには共通理解(自然科学的知識や論理実証主義など)が必要なのと同様に、証明の正当性や根拠の正しさなどの判定には「真偽」や「正誤」の基準を規定する構造、共通の信仰が必要となる。そして筆者が問題とするのは、まさにこの、共通の信仰が成立しない可能性についてなのである。</p>
<p>「私は神だ」と言う者と我々との関係──共通の信仰、共通の「正しさ」が異なっている者同士の関係は、常に必ず暴力的である。我々の全ての行為は「私は神だ」の彼に対して、極めて不当で、理解できず、非平和的なものとなるだろう。もし彼が「私は神だから、人を殺すのも私の自由だ」等と言い出したらどうだろうか。我々は、彼の主張──ひょっとすればそれこそ正に真理かも知れない主張──を初めから全然信じようとせず、ただ我々の信仰に基づいて彼を黙殺し、笑い飛ばし、時には罰するのである。双方ともに、自分から見れば自分は全く正当で、相手は不当なのだ。つまり、そこには「正しさ」ではなく、ある種の権力(暴力的・排他的に獲得される自由)だけが存在した。単なる自分勝手な信仰を「正しいもの」として押し通し、相手を抑圧するということ。権力、これこそあらゆる「正当性」の歴史的な、論理的な、基礎的な原理に他ならない。「正しさ」の基準が互いに異なるならば、自分の捏造した「正しさ」の基準を押し付ける力の程度だけが「正しさ」を根本的に規定する唯一の因子でなければならない。</p>
<p>信仰の差異は権力的な対立を生むことが示された。それでは、唯一残されたかに見える「平和的な」状態、信仰が共有される場合はどうだろうか。筆者の分析によれば、このような場合を含む全ての行為・状況が、純粋に権力的なのだ。仮に「解り合い」が可能になり、「平和的な」状態ができたとしよう。しかし、一人でもそれに同意できない者がいれば、「解り合い」「平和」自体が彼に対する状況的な権力差を生むだろう。例えば「人を殺してはならない」という「平和的な」信仰を多くの者が持てば持つほどに「私は神だ」の者は権力的抑圧を受ける。「私は神だ」などと言い出す者は流石に一人もいないとしても、それに近い信仰──ある種の新々宗教や、オカルトもそうである──を持つ者の存在は、容易に推察できるだろう。一つの平和が、一つのより非平和的な状況を原理的に要請するのである。</p>
<p>このように、信仰が共有されていない状態は権力的な状態であり、信仰が共有されている状態も権力的な状態であるから、我々は常に権力的な状態にあることが示される。したがって「人を殺してはならない」などという要請も、単に自分勝手な暴力にしか過ぎないのだ。その暴力を気にしないなら、人を殺すことは何も「間違った」ことではない。原理的な意味で、我々はそれを「間違っている」と示すことができないからだ。「いや、それは理論上の話で、現実的ではない」と思う諸君。筆者は、それこそが一つの暴力だと言っているのだ──真面目に構築された理論を(それも学問的には「当たり前」のことを)直感だけで「おかしい」と決めつけるということ、ついには「理論上間違っていない」はずの殺人犯を直感だけで軽蔑するということ……。</p>
<p>「正しさ」の対立を含む全ての対立は最も権力的に解消され、「平和的な」状態を含む全ての状態は最も暴力的である。解釈と権力こそ原理。</p>
<p><br></p>
<h1><strong>Ⅳ 「生きる資格のない人間」とは誰か</strong></h1>
<p>気晴らしついでにだが──ここで一つの「正しいもの」の破壊を試みよう。ここで取り上げるのは、「道徳」という中心主義の牙城だ。道徳といっても多様だが、筆者はこの言葉を定義するつもりはない。もし道徳家がそうした論理分析的な信仰を共有しているならば、「道徳の正当性には論理的・科学的根拠が存在しない」の一言で済んだ筈である。</p>
<p>現代日本の道徳の一つの典型は「他者への気遣い」である。「人を殺してはならない」というのも「他人に迷惑を掛けてはならない」の一形式であるし、特に日常的な道徳的追求は「他者への気遣い」の欠如の指摘を伴うからだ。例えば「自分の信念を貫くことは素晴らしい」といったような信仰も広義の道徳的概念と見なせるが、このような態度も「他者への気遣い」が欠如した場合、一般に道徳的とは見なされない。その他詳細は省くが「他者への気遣い」こそが最もありがちな道徳因子の一つであると思われるのだ(当然、この他にも道徳的要請の因子は様々にある。「ルールは守らなければならない」とか「命は大切だ」とかいった要請は「他者への気遣い」に必ずしも回収できないだろうが、そのことは筆者の主張に何の問題も持ち込まない)。</p>
<p>他者への気遣いが、道徳的評価の配点比率において重視されるとすれば──筆者は相当に道徳的な人間だ。何故なら、世間で「人格者」だと思われている連中でさえ、他者への気遣いが最も欠如した者たちだからである。世の道徳的発言を聞くがいい。「他人に迷惑を掛けるな」──誰にとっての「迷惑」だろう? 「私は神だ」と言って人を殺す人間は、確かに我々にとって「迷惑」には違いない。しかし法律や常識や科学などの、原理的に「正しい」わけではない信仰に基づいて彼を批判・抑圧することは、また彼にとってこの上なく「迷惑」なのだ。そして結局は、我々の「迷惑」の基準だけが「客観的な、妥当な」基準として、言ってみれば「最も美味しいカフェオレ」として罷り通るのだ。ここには、社会的弱者(他者の立場)への気遣いなど微塵もない。このように筆者は道徳家とは違って「少数者への気遣い」ができるが、それにもかかわらず、筆者が道徳家連中に認められることはないだろう。人殺しを咎めない人物などダメだ、「他者への思いやり」とはそんなものではない──道徳家はそう叫ぶ。</p>
<p>要するに、道徳の一つの不道徳的特徴は、その「対話不可能性」にある。道徳家は、何が道徳的か(配点比率)の基準を言わず、筆者が道徳の要請に従って少数者を気遣い、道徳の暴力性を示したのにもかかわらず、苦し紛れに基準をすり替えて──というより、何とかお茶を濁して──、相変わらず「道徳は正しい、殺人は良くない」と言う。科学的に見れば道徳などでっち上げ以外の何物でもないのに、道徳家は道徳の正当性根拠を示そうとしないし、できない。何も語らずとも絶対に正しい──この態度は、彼らさえ批判する「迷惑な」新々宗教信者とどう違うのか伺いたいものだ(いや、実際にはもう聞きたくない。曖昧で感情的な思いつきを、小学生のように凡愚にしゃべり散らかされるのが楽しいのは、せいぜい最初の一、二回だけだ)。</p>
<p>その上で、道徳家は常に「被害者意識」を持つものと思われる。この着想こそ、道徳の不道徳的特徴の第二項に他ならない。「押しつけ」だとか「迷惑だ」だとかの発言に、その兆候は顕著に現れる。「価値観を押しつけるな」という解釈もまた典型的な「押しつけ」であるし、ある人にとっては「迷惑を掛けるな」という解釈ほど迷惑なものはない。それにも拘わらず、道徳家は常に「自分たちが正しい=相手が加害者だ」と捉えるのである。</p>
<p>これらの二つの特徴をまとめると、次のように言える。道徳に基づく全ての発言・行為は道徳家中心主義的であり、道徳という宗教的な迷信を信じない者に対する抑圧的な暴力であり、即ち権力の技術に他ならない、と。「道徳というルールを守れ」と言うのは「ルールを造る者の言うことを聞け」と同義であり、従ってルールを造る権力こそが正しいとする権力主義の典型なのである。おやおや、彼らはあれほど「押し付け」や「権力」、「少数者排除」を嫌悪するというのに……。「ルールがなければ困る」──地球環境保護のルールは、決して先端産業の企業社員にとって良いものとは限らない。しかし実際に筆者が幾度となく体験した驚くべきことは、道徳家はこの種のことを聞いてもなお、恥ずかしげもなく「全体として、ルールは有益なのだ」などと言うことである。これこそまさに、図々しく「客観的に最も美味しいカフェオレはこれだ」と権力的に迫る態度に他ならない。</p>
<p>その他のあらゆる道徳も、それが普遍の共通信仰ではあり得ないものであり、その上で何らかの要請を直接的或いは間接的に含む以上、結局は権力に他ならない。つまり少数者の排除を原理的に伴わざるを得ないものなのである。</p>
<p>筆者は道徳家諸氏に次のように忠告してさしあげよう。まず、君たちは道徳の要請に従ってもう少し道徳的思いやりを持ち、少数者(他者)の視点を獲得する義務がある。これは君ら自身がいつも他人に強要していることだ。例えば「生命の尊厳」などという原始宗教なみの風潮によって、いかに科学研究──医学や生物学から、工学や心理学に至るまで──が妨害されるかを考えるといい。次には、君たちが道徳的である限り、結局は道徳は完全に克服されなければならない。少しでも道徳的に行為しようとする以上、君たちは何もできないだろう。例えば研究者のことを気遣えば一部の道徳家に「迷惑」を掛けるし、逆に一部の道徳家を気遣えば研究者に「迷惑」を掛けるからである(もちろん、科学研究が妨害されて「迷惑」を感じるのは、研究者ばかりではない。現代の医学では治療不可能な難病にかかった「罪のない」多くの人々もそうだ)。解釈は多様なのだから、いかなる行為・思考・態度も、少なくとも極めて特異な誰かには「迷惑」であり得ることが想定できなければならない。君たちの存在自体を「迷惑だ」とする捉え方も、決して「間違っている」筈がないではないか。君たちが得意げに口にする「貴方には他人の気持ちを想像する能力がない」という浅はかな文句は、全くそのまま君たち自身に向けて語られるべきだろう。そしてあらゆる論理的分析能力の決定的な優劣が、果たして私たちと君たちとの「総合得点」にどのように影響するか……。</p>
<p>今や、種々の道徳的要請自体が、道徳と矛盾することは誰の目にも明らかだ。我々はもはや、どんな行為も不徳と見なし得る。これを無視して中途半端に「他者を気遣い=多数者に権力的に味方し」、「思いやりに欠ける」「人を殺すことは良くない」などという理由だけで──自分たちの「正義」を押し通す力を持っていることの他に何の「正当な」理由もなく──他者を軽蔑するから、道徳は典型的な暴力に等しいと言うのである。そしてその上、あろう事か「人間性」がどうの、「こころの優しさ」がどうのと臆面もなく語り始めるものだから、「道徳家」こそが最も「恥ずかしい」人物だと言うのだ。</p>
<p>翻って言えば、我々は論理的に自らの利益だけを求めることが可能なのである(エゴイズムに反発するヒューマニストは直ちにある種のシャーマニストであり、しかも結局エゴイストである──つまり純粋なシャーマニストである)。「道徳家」に求められるものは、無根拠で矛盾した概念を盲信できる非論理的性格と、少数者に目の届かぬ慢性的理性障害と、感動を装った暴力装置を正当化する程の権力的傲慢さである。……一体誰が、このような人物を「人間的に立派」と呼んだのか。筆者の「配点比率」で言えば、彼らは零点に近い落ちこぼれであり、あらゆる出来損ない中の出来損ないであり、それ自体として最も価値のない人間である。この記述に対して、もし諸君が反感を持つとすれば、それは最も「不徳な」態度であることを、諸君は論理的に理解できなければならない──。</p>
<p><br></p>
<h1><strong>Ⅴ 利用対象としての「神」</strong></h1>
<p>現実のどんな状態も、一種の「権力的状態」である。悪意を以て相手に接することばかりか、ただ存在するということさえも、原理的に単なる暴力だからだ。だからこそ、存在するための力、行動するための力……これらを我々は必要とする。意識の外にある全ての存在(無意識を含む肉体、他者、環境など)の運動様式を意識の欲する状態に変更すること、これが権力の形式であり、権力の度合いは自由の度合いである。</p>
<p>先に、全ての解釈は信仰であると述べた。ということは、他者の持つ信仰との接し方は、権力の程度を左右するはずだ。そこで一例として、道徳のような集団的な「ルール」との関わり方を考えてみる。</p>
<p>まず、信仰を一切共有できない場合を考える。この状態を権力の第一段階であるとしよう。これに属する人は、ルールを全く把握(理論化)できず、彼らにとって他者とは、単に「何故か自分を責める者」「突然自分を攻撃する(罰する)者」にしか過ぎない。これは彼らの、集団に対する決定的な権力的劣等を意味する。例えば新々宗教の信者のような立場は、この段階に近いだろう。</p>
<p>次に、権力の第二段階として、不可逆的に信仰を共有するという状況を考えよう。ルールを破ることは無前提に「してはならないこと」であると信じることによって、「ルールを把握できない」第一段階より圧倒的に権力的な状態に達することができる。法律や道徳を信じれば、世間的には殺人犯よりも権力的な地位を得られるのである。一般的な大衆の立場は、第二段階の存在である。</p>
<p>ところがこの第二段階は、未だ権力の最高段階ではない。ルールを含む共通信仰を逆に突き放し、対象化する立場こそが最も権力的なのだ。信仰するのではなくて、相手の信仰に取り入って「信ずるフリ」をしていられるということ、利用対象として「信仰」を把握するということ。つまり可能な全ての選択の内から、最も意識の充足に結びつくだろう行為を選択できること、これこそが最も権力的な態度に他ならない。例えば道徳の要請に縛られて自分のやりたいことができない状態とは、極めて非権力的な、精神の不自由な状態である。道徳など時代や地域によって呆れるほど変化するのだから、自分の道徳だけを信じ、「正義を貫いて」利益を失うなどというのは愚の骨頂としか表現しようがない。権力の第三段階が達せられるのは、信仰を共有するのではなくて、信仰を分析し、理解し、信仰を利用する立場においてである。</p>
<p>相対主義者(※2)といえど、何もかもの「ルール」を無視してしまうのが「便利」なのではない。これは権力の第一段階への後退しか意味しない。「ルール」を利用し、権力の集中を計ることこそが重要なのだ。余りにも自明の事実は、ルールを守ること自体には何の価値もなく、ルールを守り、或いは時にルールに背くことによって得られる意識の充足だけが本質だということである。従うべき「正しい」もの、自分が「してはならない」こと、頭の弱い常識や道徳や風習、そんなものに縛られている状態は、あらゆる意味で盲目的である。道徳という一つのルールを突き放すのと同じように、全ての信仰を単なる利用対象として捉えなければならない。</p>
<p><br></p>
<h1><strong>Ⅵ われわれ傲慢な者たち</strong></h1>
<p>ここに記述してきたことをまとめて、権力主義と名付けよう。結局のところ、権力主義とは何なのか──?</p>
<p><br></p>
<p><strong> 一</strong></p>
<p>権力主義とは、一つの世界解釈の姿勢である。自分の意識を世界の中心に置くこと、全ての意識外の存在を意識充足の手段と捉え、それを技術として利用すること、世の中の全ての連関を権力連関として解釈すること──そしてこれらが理論的に一貫され、把握されているということ。要するに、権力主義者とは単にまともな分析家であり、学問の世界での「常識者」であり、実践家であり現実主義者である。</p>
<p><strong> 二</strong></p>
<p>権力主義者は道徳家より不徳な人物ではない。先に示した通り、全ての状態は権力的なのだから、誰も道徳的ではない。誰も人格者ではない。そのことを明確に把握し、道徳を含む既存の価値構造を利用するか、蒙昧に道徳神話を信じ続けるかどうかの違い──頭に霞がかかっているかどうかの違い──だけが圧倒的に存在するのである。</p>
<p><strong> 三</strong></p>
<p>権力主義者は必ずしも社会的な権力を目指す者ではない。最も強大な社会的権力者であることと、彼が権力主義者であることは独立である。</p>
<p><strong> 四</strong></p>
<p>権力主義者は軽率ではない。彼らは一切を疑って掛かる。常識的なものはなおさらである。感動的な名言・警句などどうでもいい──感動で飾らねば残らないような分析を必要としない程度には利口だからである。</p>
<p><strong> 五</strong></p>
<p>権力主義者は「正しい」を持たない。彼らにとって科学や論理は、高度な権力の技術にしか過ぎない。</p>
<p><strong> 六</strong></p>
<p>権力主義者は道徳を持たない。どれほど卑怯な手口で搾取されようと、いかなる不平等があろうと、それは自身の、状況に対する権力の低劣以上のものを意味しない。彼らは決して、不平や不満を「制度」や「悪」や、果ては「運命」に吐露し、こそこそと自分を「被害者」「善人」に仕立て上げるような真似はしないだろう。彼らがそれをする場合は──技術としてである。</p>
<p><strong> 七</strong></p>
<p>同様に「異常」「独断」「権利」「責任」「正当性」「妥当性」──これらは権力の一つの表現に過ぎないから、権力主義者はこれらを技術としてだけ用いる。</p>
<p><strong> 八</strong></p>
<p>権力主義者は無秩序主義者ではない。彼は「ルール」を破るときの不利益の度合いを理性的に考慮する。制度が充分な権力を保っていればよい。</p>
<p><strong> 九</strong></p>
<p>意外に思われるかも知れないが、権力主義者は決して「厄介な人物」ではない。権力主義の理念に基づく限り、彼らは平常は穏やかで、気のよい、その上最も理性的な人物だろう。彼らを心底から怒らせることは極めて困難である。というのも、彼らはどんな行為に対しても「道徳的怒り」を感じないし、理性的冷静さを持っているからである。しかし敵に回すとこれは一変する──道徳的な歯止めなど欠片も存在せず、極めて狡猾に権力を行使する。</p>
<p><strong> 十</strong></p>
<p>ところで、次のように述べて良いだろう。世の中の全ての人間は権力主義者であるか愚者であるか、何れか一方である──と。この後者の者たちは、筆者がこうして解りやすく語った「現代思想の初歩の初歩」さえも何一つ理解できない。彼らは例えばこう言うのだ──「君がそう考えるのは君の自由だが、それを押し付けるのは良くない」だの、「もう少し人間らしい考え方も必要だと思う」だの、「君の理屈は正しいにしても、別にそんなに道徳を攻撃する必要はない」だのと。筆者がここまでに──苛立たしいほどくどくどと──記述してきた通り、これら全ては典型的な無知である。そうした判断も単に一つの可能な解釈に過ぎないということ、従って全く異なった解釈もあり得るのだということ、そしてそれらのどれもが「正しい」ものではないということ(少なくともそういう解釈も可能なのだということ)。つまり結局は──自分たちの解釈を押し通す権力の問題なのだ……。</p>
<p>さて、このような権力主義に対して、常識主義・道徳主義などは何を意味するのだろう? ──要するに凡愚な理想主義、「現実」を離れた神話主義である。世の中の凡庸な発言はみな、どこか遠い世界のことしか語らない。人間が「平等に生きる権利」を原理的に持っていたり、「自分に負ける」ことは「恥ずかしい」ことであったり、利己性に基づかない気高い行為が存在したり……その他全てが、奇妙なほど、一つの例外もなくまやかしである。世間的日常は常に、何かしら感動的な神話的欺瞞に満ちており、実状が全く分析的に理解されない。学問への適性が「人間性を育てる」教育と、いったい何の関わりを持つというのか。それらは無関係であるというより、むしろ負に相関する。「人間性」の基準や根拠さえ問えないほど非分析的な者は、徹底的に学問的分析作業から追放されなければならない(そうすることこそが結果的に「世のため人のため」になるに違いない)。</p>
<p>神話を語る頭のおめでたい者たちに繰り返して聞こう。「誤った」考え方、「無意味な」理屈、「大切な」命、「価値のある」人生、「改善」されるべき差別社会、「秩序」を乱す宗教団体、平和で争いのない「より良い」世界、そして「最も美味しい」カフェオレ。</p>
<p><br></p>
<p>──誰にとっての?</p>
<p><br></p>
<p>(本文以上)</p>
<p><br></p>
<h1><strong>現時点の筆者から見た補足</strong></h1>
<p>(※1)ゲーデル&チャイティンの不完全性定理を参照のこと。オメガ数とかも。</p>
<p>(※2)「相対主義」はかなり荒っぽい書き方で、「絶対主義」と対比するように使われていますが、ご注意ください。「私は相対主義者だ!」とか言ってたら恥ずかしいです。</p>
<p><br></p>
<p>------------------------------------------------</p>
<p><strong>以下、「この文章に対して寄せられた4,000字程度の駄文」を掲載します。</strong></p>
<p>ひとまずは素のままで、コメント等は入れていません。</p>
<p>その恐るべきレベルの低さに驚愕すべし……!</p>
<p>------------------------------------------------</p>
<p><br></p>
<h1><strong>本稿に対するかわいそうな反発</strong></h1>
<p>この記事の内容に対して、残念な方から要領を得ない反発のツイートが何度も届いたので、「4,000字程度に簡単にまとめて出してくれたらコメントする」と<strong>いつものように</strong>返しました。</p>
<p>私が「4,000字程度に」を要求する根拠は、著書にも記したとおりです。</p>
<p><a href="https://assets.st-note.com/production/uploads/images/68012482/picture_pc_5913cbe232aa1ba78f195fb193af42f4.png" target="_blank" style="color: inherit;"><img src="https://assets.st-note.com/production/uploads/images/68012482/picture_pc_5913cbe232aa1ba78f195fb193af42f4.png?width=800" alt="画像2を拡大表示" height="335" width="620" style="opacity: 1;"></a></p>
<p>何かまともに「考えた」ことがあるなら、最低でも、それをロジカルにサラサラと1万字程度に書き出すことができ、その前後関係等で矛盾がないか、他人に十分説明できているかを検討済でなければいけません。それ以外の全ての「考え」は無価値です。</p>
<p>というわけで、<strong>「大学教官に対して小論文を提出する程度のレベル感で」</strong>とお願いしました。</p>
<p>提出されたものを以下にそのまま掲載します。</p>
<p>動画でコメントしましたが、<strong>あまりにも中学生めいたレベルの文章、事実認識、無根拠、断定、無知、批判眼のなさ、場合分けの失敗ばかりが目立つ</strong>ため、ここではひとまずコメントなしとします。</p>
<p>「命題」「対偶」といった言葉の意味もわかっていない(高校1年生の数学を理解できていない)のに、私に対して「論理的誤謬」とか言ってくるタイプです。すごい……。</p>
<p>なお、4,000字のやつへ<strong>コメントした後もTwitterにおいてガチャガチャと愚かしい発言を繰り返したので「だから、そういう断片的な言い逃れで私の時間を浪費させることがないように、4,000字でまとめてくれと言ったんだよ。もうお前のターンは終わり」と片づけました</strong>。</p>
<p>一つ、<strong>はっきりと言っておきます。</strong></p>
<p>私の「ロジック」に対して、Twitter等でホニャララ言ってくる人は大勢います。<strong>しつこい際に「4,000字で書いてくれたら無料でコメントする」と言うと、ほとんどが「面倒なことをさせようとして、逃げている」</strong>といった捉え方をします。<strong>全く違います。</strong>私はその問題について1万字くらいすぐに書けるのです。面倒でもなんでもありません。というよりも、すでに文章化して著書に書いてあるものも非常に多いです。</p>
<p>それは置いておいて、実際に相手が4,000字で書いてみると、<strong>「こんな程度かよ! 高校生!?」</strong>となるのです。すなわち、</p>
<p>「具体的に、厳密に自分の考えをまとめ、それを見直す」</p>
<p>という作業さえしていないから、自分の垂れ流した文章内で、論理矛盾を大量に吐いたりするのです。</p>
<p>単発のツイートに、「それらしき反感」を書き込むのは相対的に容易です。</p>
<p>4,000字で整理して書くのはそれに比べて困難であり、そして、それでもなお、私のようにそこに筋を通して出版可能なレベル(文字数だけで比較しても、拙著は200~300ページ等あるわけです)に高めることには遥かに及びません。</p>
<p><br></p>
<h1><strong>寄せられた駄文(以下、そのまま掲載)</strong></h1>